[Alexandros]の川上洋平がTOKYO FMのレギュラー番組に出演。映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(3月30日公開)で第90回アカデミー賞のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞した辻一弘さんをゲストに迎え、対談を行いました。その中からリスナーからの質問と、現在は現代美術家として活動している辻さんが映画界に戻ったわけを聞いた部分をピックアップしてお届けします。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! アレキサンドLOCKS!」3月27日(火)放送分)
川上:リスナーに質問を募集したら、「今までで一番メイクが難しかった作品は?」というのが一番多かったのですが?
辻:なんやろ……今回の作品のメイクも色んな意味で難しかったです。やっぱりメイクっていうのは、人の顔に作り上げてもう1人の人間を作っていく工程なので、少しでも何かが違ったりするとすぐ分かってしまうんですよね。特に人間の場合は。クリーチャーとかモンスターだと、ある程度は想像の生き物なので誤魔化しが利くんですよ。でも人物は少しでも何かが違ったりすると、観ている人がメイクを理解していなくてもアラが分かるんです。
川上:はい。
辻:それを出来るだけ無くして、観ている人が別の人物……今作でいうとウィンストン・チャーチルを信じられるように、メイクを仕上げていくっていうのは難しかったです。
川上:なるほど。今はアーティストとして活動されているわけですけど、今回なぜ映画界に復帰しようと思われたのですか?
辻:2012年に映画界から来る仕事を全部断って、自分の作品作りに集中してやっていたんですけど……。1番最初に特殊メイクをやりたいと思ったきっかけが、アメリカのメイクアップアーティストである故ディック・スミスさんが手掛けたリンカーンのメイクを観たときなんですよね。「これは面白い。やりたい!」って子供のときに思ったんです。
川上:高校生のときですよね。
辻:17歳になる前かな? 16歳の終わりぐらい。僕は学校が大嫌いだったんです。小学校の時から。
川上:そうなんですか(笑)。
辻:(笑)。学ぶことの面白さを教えてくれる先生が少なかったのでね。それで学校を卒業したら何をしようかなってずっと考えていて、『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』を観たときに「こういう特殊効果をやりたいな!」って思ったんです。そのときはまだ特殊メイクには全く興味がなくて。怖がりだったのでホラー映画とか嫌いでした(笑)。
川上:そうだったんですか? 意外です。
辻:そこから色々なことをやっていく内に「特殊効果もあんまり自分には向いてないな」と思い始めたときに雑誌の記事を見て、「これしかない!」って特殊メイクにのめり込んでいったんです。その日から色々調べたり、自分で勉強して自分の顔でメイクを試したりしました。でもずっとやっていたのはSFとかコメディばっかりでした。それで仕事を辞めてから、ゲイリー(・オールドマン)さんから伝令がきたんです。わざわざ直接頼まれたので、これは人生で1回あるかないかの機会だと思って、「やってみようか」と受けたんです。
川上:そのエピソードは本当にかっこいいというか、そういうことってあるんだなと思って鳥肌が立ちました。信頼があってこそですよね。
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