この想い、天国に届け! NHK連続テレビ小説の常連俳優で音楽家の柏原収史(38)が、劇団「タタカッテシネ」の舞台「燈火の中、貴方を想ふ」(12月6~10日、東京・劇場HOPE)で演出家デビューを飾る。俳優・音楽家に加え、ぽっちゃり系アイドルグループ「Pottya」のプロデューサーも務める柏原は、これで“4足のわらじ”をはく。兄の崇(40)に続いて芸能界にデビューして24年。後進の育成に励むのには、ある恩人の存在があった。
本紙が都内の稽古場を訪れると、そこには九州発のローカルアイドルグループ「LinQ」の元メンバー4人をはじめ、総勢16人の女性アイドルを粘り強く指導する柏原の姿があった。一度も声を荒らげることなく、終始笑みをたたえている。
柏原は「僕の経験上、芝居は最初がつまらないとその後、興味がなくなる。でも、彼女たちがアイドルを卒業した後の第2の芸能人生において、芝居スキルは必要不可欠なもの。セカンドキャリアにプラスになるのなら、できるだけ楽しく教えたい」と説明する。
楽しい稽古の裏には、自身の苦い経験があった。「14歳でデビューし、右も左も分からないまま現場に行っていた。どの現場でも毎日、きつい言葉で怒られ続けて自信を喪失し、自分は俳優に向いてないのではと考えていた」という。
そんな中、19歳で兄と組んだバンドでメジャーデビューが決まった。「俺はロッカーだといきがって、事務所に断りなく金髪に染めた。ところが、マネジャーは怒るでもなく、故黒木和雄監督の元に連れて行ってくれた。僕は『髪の毛、黒くできないですよ』と生意気な態度を取ったが、監督は終始ニコニコして、『君はそのままでいいんだよ』とおっしゃった」という。
出演した映画「スリ」は故原田芳雄さん(享年71)、風吹じゅん(65)など豪華キャストが出演し、故水野晴郎氏(享年76)が創設した映画批評家大賞を受賞した。
柏原は「監督は他のキャストは怒るのに、僕には『OK』『それでいい』だけ。見捨てられたのだと諦めて、楽屋ではしゃいでセリフは適当にしゃべっていた。それなのに、大変な賞を頂き面食らった。苦労した作品が評価されず、手を抜いたものが評価された。芝居は考えすぎではダメ。自己満足より観客の受け取り方がすべてと理解した」と語った。
この経験で演じる楽しさに目覚めた。「演技は主観で突っ走ってはダメ。動作から気持ちを逆算して、客観的な見方を重視すること。あとは思うままに楽しく演じてくれればいい」と説明する。
先日、本紙報道で問題が発覚した女優・鈴木砂羽(45)の初演出舞台でも分かるように、役者やキャストの関係性は舞台の成功に大いに関係する。柏原は「女性同士でバチバチするというのはよく聞く。そういうのは絶対に避けたい」と口にする。
脚本は「進ぬ電波少年」(日本テレビ系)に出演し、劇団ウルトラマンションを主宰する伊藤高史(41)が担当。柏原は「マネジャーが亡くなった後も、僕がずっとメールを打っていることを兄に話した。それが旧知の仲の伊藤君に伝わり、本作にはそのエピソードが取り入れられている。いきがる若い僕をずっと見捨てなかったマネジャーのように、僕も若いアイドルたちを見守りたい」と話した。
本作は伊藤の提案であえて戦争ものにした。柏原は「話が重くて好みではないが、かわいいというアイドルの武器を封印し、あえて芝居だけで勝負させる。それがきっと彼女たちの今後につながる」と指摘する。
現在、「アウト×デラックス」(フジテレビ系)でアイドルにのめりこむ姿が話題を呼んでいるが、柏原は「Pottyaの作曲やアレンジを手がけるにあたり、何度も地下アイドルのステージを見て勉強した。ビジネスなら徹底的に追求するのが当たり前。舞台も何度となく見て勉強している」という。
本人は口にしないが、記者が知る限り、今回の舞台演出はドラマの仕事を断って引き受けている。24年間で出演した舞台はたったの3回。なんと、舞台出演依頼の9割を断っているという。
「芝居は好きだが、舞台に入ると缶詰めになって、ほかの活動ができなくなってしまう。僕の性には合わない」。それでも演出を引き受けたのは「生意気な僕を使ってくださった故黒木監督、そして監督に引き合わせてくれた天国のマネジャーの恩に報いたいから」だとか。
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