藤木直人、伊藤友里がパーソナリティをつとめ、アスリートやスポーツに情熱を注ぐ人たちの挑戦、勝利にかける熱いビートに肉迫するTOKYO FMの番組「TOYOTA Athlete Beat」。3月17日(土)の放送では、広島東洋カープの緒方孝市監督が登場。球団にとって史上初のリーグ3連覇を目指す緒方監督のチーム作りの極意、さらには、大物ルーキー中村奨成選手の育成プランについて伺いました。
藤木:緒方監督が目指す野球というのは?
緒方:就任当初から変わらず、投手を中心とした守り勝つ野球を掲げて、そういうチームを完成させたいという思いでチーム作りをしています。私の現役当時、チームは低迷していたんですよ。ただ、打線はものすごくいい打線だったんです。そうしたなかで、“どうして優勝争いができないんだろう?”と考えたときに、やはり投手力が弱かったんです。先発ピッチャー含め、抑えピッチャーも決まらない状態で、夏場の勝負どころでいつもチームの成績が落ちていくという繰り返しだったんですよ。ですから、無駄な失点をなくして粘り強く接戦をものにするチームにしたいと。
藤木:投手を中心とした守り勝つ野球ということで、緒方監督が大事にしているセンターライン。世界に誇る菊池涼介選手をはじめ、丸佳浩選手、田中広輔選手、會澤翼選手、鈴木誠也選手など、昨年ベストナインを(広島勢が)独占しました。
緒方:本当に嬉しいことですね、自分も守り勝つというチーム作りのなかで、センターラインはものすごく大事なところなので。レギュラーが固まって、しっかり守る形を作らないと投手だけでは勝てない。投手プラス守りでいかに失点を防いでいくかというところですよね。菊池、丸、田中は同い年なので、すごくいい刺激をしあって、チームメイトでありお互いライバルなんです。キャッチャーは會澤が去年100試合以上守ってくれたんですけど、ピッチャーのいい部分を引き出してくれて、守りも安定したものにしてくれたので、防御率もこちらが思っていた以上に良くなった。會澤の成長はかなり大きかったですね。
藤木:キャッチャーと言えば、ベテランの石原慶幸選手、昨年のドラフト1位で広陵高出身の中村奨成選手。さらに中村(奨成)選手の1つ上には坂倉将吾選手がいますよね。悩ましいぐらいの素晴らしい人材がいると思うんですけど。
緒方:そうですね。キャッチャーってレギュラーになるまで時間がかかるポジションなんですよ。打撃よりもまず守備が一番大事なところで……。例えば中村(奨成)はすごく足も速いし、肩も強くてバッティングもシュアですけど、プロの(投げる)球速、変化球のキレも高校のレベルとは全然違うので、まずやらなくてはいけないのはキャッチングなんです。一番多く練習すべきは、とにかくピッチャーの球を数多く受けること。必ずしもストライクゾーンにボールがくるわけではなく、低めのキレのあるボールやワンバウンドもきますから。それをそらさないようにする技術も必要ですし、まずはそこからやってもらわないと。それを高校生からすぐに(対応)できる選手なんかいないので。
藤木:ファンはみんな中村(奨成)選手が試合に出る姿を早く観たいと思いがちですけど。
緒方:もちろん将来はレギュラーになってくれるであろうという素材は持っているので、期待しています。坂倉との1年の差も大きいんです。彼は1年間ずっと2軍で経験しているので。(プロの世界は)そんなに甘くはないです。
藤木:甲子園であれだけホームランを打っていましたから、試合で観てみたいというファンも多いと思います。
緒方:バッティングとかすごくいいセンスで光るものを持っているので、2軍でいい報告があれば1年目から(1軍を)考えてもいいかなとは思いますけど。
藤木:理想としている監督像は?
緒方:最終的な目標は3連覇ですけど、リーグ優勝して、日本一を目指してやっていこうと思っています。チーム作りとして1年目から思っているのは、自分の目指す野球である、投手を中心とした守り勝つ野球をやっていくこと。自分の思う野球を、選手にまず伝えていこうと思ってスタートした1年目だったんですけど、チームとして指揮をしていくには、コーチの存在があり、スコアラー、トレーナー、裏方さんも含めてチームなんですよね。選手に直接伝えるんじゃなくて、自分の右腕、左腕になってくれる人たちにしっかりと伝えて、理解してもらって、それを全員で選手に伝えてもらう。やはり1人じゃチームは動かせないですから。これを1年目、2年目、3年目としっかりやって、ようやく少しずつ自分の目指す野球に近づいてきているかなというところですね。
藤木:チームとしての意識をひとつにするみたいなことですか?
緒方:極端な話、サインで絶対に動いてもらうと。もちろん、能力の高い選手が揃っているので、自由に自分の力を発揮したいと思うはずなんですよ。でも、1人1人が勝手な思いでやっていたら、自分やベンチの考えと違うプレーが出始めてチームとしての戦略が成り立たなくなる。個人の力は分かっているなかで、チームの戦略としてサインで動いてくれと……これを理解してもらうのは大事だなと改めて思います。
藤木:最後に、リーグ3連覇、日本一に向けての意気込みをお願いします!
緒方:3連覇となれば、(広島東洋カープ)球団創設以来初のことになるので、選手にとっても大きなモチベーションになっています。まずはリーグ優勝、3連覇を達成して日本一。2度ファンの方々の期待を裏切っているので、今年こそ日本一を勝ちとりたいと思っています。頑張りますので、応援よろしくお願いします!
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